
台湾の四百年近い歴史は、豊かで多様な文化の姿に凝集されています。歴史の発展から見た場合、有史以前、オランダ殖民地時代、明清閩南族移民時代、日本統治時代、1949年以降大陸からの移民時代等があります。また民族の文化から見た場合、原住民文化、閩南族文化、客家文化、外省人文化、南太平洋からの移民文化等があり、歴史の発展と民族の文化が織り成したことによって、大変独特で豊かな文化史が形成されています。
さらに、生物の多様性についても世界が共同で注目するテーマがあり、地形、気候、さらに多様な生態環境の影響下にある台湾に稀少な生物が多種多様いることから、「生物多様性の島」と言えます。この点で、台湾は世界的に軽視しがたい環境地位にあるといえます。
「台湾デジタルマップ」では、これらの文化の変遷や台湾特有の生態系の発展について、デジタルアーカイブリソースと各部門が作成した内容が十分反映するようまとめました。これらのリソースはデジタル化進行の有無に関わらず、分布区域やテーマ、異なるアーカイブを通して、大まかではありますがその全体を見ることができます。台湾に関連する分野の研究者、あるいは一歩進んで台湾に関する知識を深めたい方にとっては、この「台湾デジタルマップ」をもとに、台湾の多元的文化に対して更に深い研究と理解がえられます。これを基本に、より多くの方に台湾文化の核心と多様性を持った文化への相互理解と尊重によって、更に大きな広がりがもてるようご協力をいただきたいと思います。